洋上風力発電事業が予定される村上市・胎内市沖=3月27日、胎内市桃崎浜
洋上風力発電事業が予定される村上市・胎内市沖=3月27日、胎内市桃崎浜

 4月にも始まる予定だった新潟県村上市・胎内市沖の洋上風力発電事業の陸上工事の着工が、半年遅れることになった。事業を担う事業会社「村上胎内洋上風力発電」(東京)は、工事の元請け企業の選定が遅れていることを理由に挙げる。経済波及効果を期待する地元の関係者は冷静に受け止める一方、他県の事例では資材高騰の影響が出ていることから「しっかりと準備をして進めてほしい」と求めた。

 村上市・胎内市沖では、2029年6月の営業運転開始を目指し、三井物産(東京)、ドイツの洋上風力大手RWEの日本法人(同)、大阪ガス(大阪)の3社が出資する村上胎内洋上風力発電が計画を進める。当初の計画では陸上工事を早ければ4月に開...

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