タクグラスの代表作とも言える風鈴「くらげ」。涼やかな音を響かせる=弥彦村

 桜の季節が過ぎ、日に日に日差しがまぶしく感じられるこの頃。温かいお茶より冷たい麦茶を好んで飲むようになり、食器も湯飲み茶わんからガラスのグラスへ変わる。

 ガラスは透明感があり、涼しげなため、日々の暮らしで使う頻度が増すと、夏はもうすぐだと感じる。

 ただ、陶磁器と比べるときゃしゃで割れやすいように思える。滑って落とさないよう、洗う時はいつもおっかなびっくり。わが家のガラス食器は、春夏以外は食器棚の奥に追いやられている。

 ガラス製の物は夏にこそふさわしい-。長年そう思ってきたが、どうやらそうではないようだ。

 ユニークな造形の風鈴で知られる弥彦村の「TAKU GLASS(タクグラス)」は、風鈴以外...

残り2938文字(全文:3238文字)