
第四北越銀行(右)と大光銀行のコラージュ。「金利のある世界」での経営戦略の在り方が問われている
日銀が昨年3月にマイナス金利政策を解除してから1年がたった。利ざやが改善するなどして、全国の地銀の多くで利益が増加。新潟県内の第四北越フィナンシャルグループ(FG、新潟市中央区)と大光銀行(長岡市)も業績は好調だ。一方で、利益の源泉となる預金の獲得競争が激化。人口減少も背景に、経営基盤強化を見据えた合従連衡の動きも注目される。
日銀は昨年3月、賃金と物価がそろって上がる好循環が見込めると判断し、マイナス金利政策を解除した。利上げは2007年以来17年ぶりだった。その後、昨年7月と今年1月に追加引き上げを決定。物価や景気のコントロールに使う政策金利は現在、0・5%程度となっている。
政策金利の...
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