玉垣製麺所が発売した、平打ちが特徴的な「みのりそば」
玉垣製麺所が発売した、平打ちが特徴的な「みのりそば」

 乾麺製造販売の玉垣製麺所(十日町市)は、そばのつなぎに使う海藻「ふのり」の価格高騰を受け、別の国産海藻を利用した新商品「みのりそば」を発売した。顧客の声を取り入れ、定番商品に比べて安く、そば粉の比率を高めて風味を豊かにした。年10万袋の販売を目指す。

 名物「へぎそば」独特のつるっとした食感に欠かせないふのり。玉垣製麺所によると、気候変動の影響や採取の担い手不足で流通量が減少している。同社のふのりの仕入れ値は2022年から24年にかけて3倍以上に。看板商品の「妻有そば」は販売数量を限定しており、原料の確保が課題となっている。

 都内の食品会社などで生産技術を担当し、23年にUターンした玉垣岳志常務取締役(32)が...

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