群馬銀行と経営統合に向け基本合意した第四北越FG傘下の第四北越銀行本店。利用者からは期待と不安の声が聞かれた=24日、新潟市中央区
群馬銀行と経営統合に向け基本合意した第四北越FG傘下の第四北越銀行本店。利用者からは期待と不安の声が聞かれた=24日、新潟市中央区

第四北越銀行が群馬銀行との連携協定の一環で開いた共同店舗=群馬県高崎市

第四北越FGと群馬銀行の経営統合発表を受けて、配布された号外配布=24日、新潟駅

 第四北越フィナンシャルグループ新潟県に地盤を持つ地方銀行の第四銀行と北越銀行が経営統合して2018年に設立された持ち株会社。傘下2行は21年に合併して第四北越銀行となった。24年3月末時点の連結総資産額は11兆1378億円。25年3月末時点で第四北越銀の店舗は新潟県内189店、同県外14店の計203店。海外にも中国・上海に駐在員事務所を置く。連結従業員数は3504人。(FG、新潟市中央区)と群馬銀行群馬銀行 1932年に設立された群馬県を地盤とする地方銀行。2024年3月末時点の連結総資産額は10兆8182億円。25年3月末時点で国内店舗は群馬県内111店と同県外48店の計159店。海外も米ニューヨークに店舗があり、中国・上海やタイ・バンコクなど3カ所に駐在員事務所がある。連結従業員数は2927人。(前橋市)の経営統合に向けた基本合意が発表された24日、新潟県内の第四北越銀行利用者や企業からは期待と不安の声が上がった。県をまたいだ統合で規模を拡大し経営基盤を強化することを歓迎する声が上がる一方、「吸収されてしまうのでは」「歴史ある『第四』の名前はどうなる」と心配する人もいた。一方、群馬県民からは交流活発化への期待とともに、新潟県へのなじみの薄さから冷めた意見も聞かれた。

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 地域経済活性化に向けた相乗効果に期待が集まる。新発田市の会社員女性(28)は「第四銀と北越銀の合併で、地銀がまとまることで県内経済が盛り上がっていく印象を受けた。今回、県外の地銀と統合することでさらに良い影響があったらいい」と歓迎する。

 一方、経営統合に不安を感じる利用者も。新潟市秋葉区の飲食業女性(49)は...

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