県内2地銀は9日、2025年3月期連結決算を発表した。第四北越フィナンシャルグループ新潟県に地盤を持つ地方銀行の第四銀行と北越銀行が経営統合して2018年に設立された持ち株会社。傘下2行は21年に合併して第四北越銀行となった。24年3月末時点の連結総資産額は11兆1378億円。25年3月末時点で第四北越銀の店舗は新潟県内189店、同県外14店の計203店。海外にも中国・上海に駐在員事務所を置く。連結従業員数は3504人。(FG、新潟市中央区)は、純利益が前期比38・4%増の293億円だった。大光銀行(長岡市)も45・3%増の24億円となった。日銀の政策金利引き上げに伴う市場金利の上昇で、銀行の貸出金利息などの資金利益が伸びた。

 第四北越FGは、売上高に当たる経常収益が6・9%増の1946億円。経常利益は33・1%増の411億円だった。年間配当は58円50銭増配の131円。

 傘下の第四北越銀行単体では、本業のもうけを示すコア業務純益が19・8%増の397億円。純利益は57・1%増の252億円で、FG設立以来最高となった。貸出金...

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