柏崎刈羽原発に関する一般質問に答弁する長岡市の磯田達伸市長＝６月１０日、長岡市議会議場
東京電力柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。１号機から７号機まで七つの原子炉がある。最も古い１号機は、１９８５年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約８２１万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。２０１２年３月に６号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。７号機は２０２０年に、６号機は２０２５年に全ての審査に「合格」した。７号機は２０２４年６月に技術的には再稼働できる状況が整った。の再稼働東京電力福島第１原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地２市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の是非を巡り、花角英世知事が、公聴会や首長との懇談会などを通じて県民の意見を見極めるとしていることについて、長岡市の磯田達伸市長は１０日、「時間をかけて、市民、県民の思いを把握してもらいたい」と述べた。
長岡市議会６月定例会初日の一般質問で答弁した。磯田市長は今後予定される知事との懇談会を念頭に、「原発の安全性や複合災害時の避難などの不安や懸念が市民にあると伝えるつもりだ」と語った。
２９日に始まる公聴会や県民への意識調査については、「（賛成、反対の）二者択一では把握できない多様な県民の意見をしっかりと把握する内容にしてほしい」と話し、市町村の意向を取りまとめるプ...
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