花角英世知事に要望書を手渡す県酒造組合の大平俊治会長(中央)=7月16日、県庁
花角英世知事に要望書を手渡す県酒造組合の大平俊治会長(中央)=7月16日、県庁

 主食用米の高騰を受け、県酒造組合の大平俊治会長は16日、県庁で花角英世知事と面会し、酒米の確保や仕入価格高騰への懸念が強まっているとして、農家や酒造会社への支援を求める要望書を手渡した。

 酒米は従来主食用米より高値で取引されてきた。だが現状は一部品種で主食用米が上回る水準となっており、2025年産の酒米の仕入価格は昨年の1・5倍程度になるとの見方もある。また、主食用米へ生産の転換が進み、酒米調達に支障が出るのではないかという不安も強まっている。

 要望書には、蔵元の原料米購入費の一部助成、農家が生産を継続できるよう酒米価格が一般米以上になる仕組みの構築、蔵元への利子補給など資金繰り支援-の3項...

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