2024年度の県産農林水産物の輸出額は前年度比17・6%増の62億円となり、過去最高を4年連続更新したことが28日までに、県のまとめで分かった。富裕層を主なターゲットにしている錦鯉が全体の62・9%を占めたほか、コメが36・3%を占めた。二つの品目が過去最高を更新し、全体を押し上げた。円安を背景に、錦鯉は新興国への販路拡大、コメは米国などで需要が堅調に伸びたことなどが増加につながった。

 県は3月に改定した「県産農林水産物輸出拡大実行プラン」で、32年度までの輸出額の目標を改定前の倍の100億円に設定した。目標達成に向けて、今後も堅調な伸びが期待される。

 輸出額は県が輸出事業者な...

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