「生ごみバイオガス発電センター」にあるバイオガス発電機=長岡市寿3

 人間が生活していく上で、どうしても出てしまうのが、調理くずや食べ残しなどの「生ごみ」だ。多くの自治体は燃やすごみとして焼却しているが、長岡市は生ごみを微生物の力でメタン発酵させ、メタンガスと肥料に変える取り組みを推進する。メタンガスを使って発電し、肥料は市民に配布して、野菜の栽培などに役立ててもらっている。生ごみからアンモニアを回収し資源化を目指す実証実験も6月に始まった。生ごみを資源と捉えて、持続可能な循環社会の実現を図る取り組みを取材した。

(長岡支社・渡辺賢吉)

「メタン発酵」で電気と肥料を生成、CO2削減にも一役

長岡市「生ごみバイオガス発電センター」

 長岡市寿3の寿クリーンセンターには、全国最大規模の生ごみ処理能力を持つバイオガス化施設「生ごみバイオガス発電センター」がある。

 民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式で開設し、...

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