トラクターや田植機で無人運転の実演をする新潟クボタの拠点施設「アグリベース」=村上市
トラクターや田植機で無人運転の実演をする新潟クボタの拠点施設「アグリベース」=村上市

 村上市、荒川沿いの広大なほ場。行き来するのは無人の大型トラクターや田植え機だ。隣には大型ドローンも飛行する。最新の農業機械を実演し、試乗もできる新潟クボタ(新潟市中央区)の拠点施設「アグリべース」は、ショールームならぬ“ショーほ場”。需要が高まるスマート農機の情報発信拠点として活用し、普及を後押しする。(8回続きの6)

 農機大手クボタの県内販売会社である新潟クボタは、スマート農機の販売に力を入れている。

 農薬や肥料を散布するドローンは県内でも浸透が進む。目下伸びているのが、無人自動運転機能がついたトラクターやコンバイン、田植え機などの「ロボット農機」だ。ほ場の形状などを機械が把握し、高精度に走行。ドラマでも登場した未来の農機が、次々実用化されている。

 人々の食生活の基盤を支える農業を巡っては、高齢化や担い手不足が深刻な課題となっている。それらを解決する切り札として期待されるのがスマート農機の普及だ。持続可能な農業に向けて「無人化、省力化、効率化が求められている。農家にメリットは大きい」と、担当する...

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