
節水米について説明するベジ・アビオの加藤和彦さん。新しい農業資材を活用し、乾田直播に取り組んだ=新潟市北区
最高気温32度、強い日差しが照りつける8月中旬。新潟市北区にある田んぼの稲はしっかりと伸び、穂がつき始めていた。NSGグループ(新潟市中央区)の農業法人ベジ・アビオ(同市北区)が栽培する「節水米」。乾いた田んぼに種もみをまく「乾田直播(ちょくは)」と呼ばれる栽培方法で取り組んだ。(8回続きの5)
ベジ・アビオはNSGグループがスマート農業の展開を見据えて2016年に設立。当初はICTを活用したハウスでミニトマトを栽培していたが、23年に事業方針を転換。現在は主にサツマイモやゴボウの露地栽培を行っている。
取締役の加藤和彦さん(42)は、都内のIT企業で働いた後Uターンし、北区で親元就農した。農業に従事する中、...
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