
東京電力は21日、柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に、6号機は2025年に全ての審査に「合格」した。7号機の原子炉に装てんした核燃料の取り出し作業を始めた。再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を見据えて核燃料を装てんしたが、テロ対策施設の完成が13日の設置期限に間に合わず、施設の完成まで運転できないことを受けての対応。
【関連記事】
[動画あり]柏崎刈羽原発7号機、核燃料装塡を開始
原子力規制庁東京電力福島第1原発事故を受け、2012年に発足した国の機関。原子力規制委員会の事務局を務める。規制の審査、検査などの実務を担う。柏崎刈羽地域など原子力施設の立地地域には、原子力規制事務所を置き、原発の検査やトラブル、緊急事態への対応に当たっている。によると、自然災害などのトラブルがないにもかかわらず、原子炉を起動しないまま装てんした核燃料を取り出すのは全国で初めて。
東電によると、核燃料の取り出し作業は21日午後1時に始まった。2週間ほどかけて872体の燃料集合体全てを使用済み燃料プールに戻す。
東電は当初、7号機の再稼働を優先するとして、...