サトウ食品の鏡餅を積み出発するトラック=29日、新発田市
サトウ食品の鏡餅を積み出発するトラック=29日、新発田市

 鏡餅商戦の本格化を控え、大手メーカーのサトウ食品(新潟市東区)は29日、新発田市の工場で「鏡餅出発式」を行った。原料米の高騰により前年より1〜2割ほど値上げして迎えた出荷シーズン。関係者が順調な販売と安全な配送を願った。

 新型ウイルス禍が収まって以降、正月に外出する人が増加。その影響で鏡餅の需要は縮小傾向にあり、小型化も進んでいる。その上、原料のもち米価格が2年前の2倍に上昇しているといい、厳しい状況が続く。佐藤元(はじめ)社長は出発式で「値上げしたため、消費者がより小さい商品を選ぶ傾向に拍車がかかるのではないか」と危機感をにじませた。

 一方、コメの高騰や不足により、...

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