2月に発表された2025年産米の食味ランキング(日本穀物検定協会主催)で、新潟県産銘柄で最高の「特A」だったのは3年連続で魚沼コシヒカリのみだった。近年、全国的に高温耐性品種の特A評価が増えている中、特Aを逃した県内産地は主力品種であるコシでの返り咲きを目指す。一方、すでに新潟県コシは「トップブランド」として市場に浸透しているとして、評価を冷静に受け止める関係者もいる。(報道部・山本司)

 「皆さんと万歳しました」。25年産の食味ランキングが発表された2月27日。JA魚沼の久賀満会長は、生産者らとの集会の席上で喜び合ったと当日を振り返る。「うれしいというより、ほっとしたという気持ちの方が強い」。その上で「17年の衝撃を思えば、気を引き締めなければならない」と続けた。

 魚沼コシの特Aは今回で36回目と全国最多を誇るが、唯一逃した17年は生産者らに衝撃が走った。JAと行政、生産者で土作りなど...

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