
フル出力で試運転を続けていた東京電力柏崎刈羽原発6号機は16日、最終的な検査を終え、営業運転に移行した。柏崎刈羽原発の営業運転は、2011年の東電福島第1原発事故翌年に停止して以来、14年1カ月ぶり。世界最悪レベルの事故を起こした東電が、事故後初めて原発の本格的な商業運転を始めた。
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東電は今年1月21日に6号機を再稼働し、原子炉や原発の重大事故に備えた設備に異常がないかを試験や試運転で確認してきた。
16日朝、最終検査に当たる「総合負荷性能検査」を始め、データなどを基に発電所全体が正常に稼働しているかをチェックした。終了後、原子力規制委員会が問題ないと確認。規制委が「使用前確認証」を交付し、6号機は午後4時に営業運転に移行した。電力は首都圏方面へ供給されている。
確認証を受け取った柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は「福島事故の反省と教訓を決して忘れることなく、今後も安全最優先で運転を続ける」と述べた。
福島第1原発事故を起こした東電は廃炉や賠償で巨額の支払い義務があり、火力発電の燃料節減につながる柏崎刈羽原発の再稼働を経営の最重要課題に位置付けてきた。
東電は当初、2月26日の営業運転移行を目指したが、燃料の核分裂を調節する制御棒関連の警報トラブルなどが頻発し、対応のため約7週間遅れた。
6号機は改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)で、出力135・6万キロワット。1996年に運転を始めた。
2012年3月の停止後は、安全対策工事を実施。福島原発事故後に改められた新規制基準に適合しているかどうかの審査を受け、17年12月に7号機と共に合格した。国からの再稼働要請を受け、花角英世知事は25年12月に再稼働への同意を正式に伝え、東電は今年1月に6号機を再稼働していた。
6号機は今後順調に進めば、法定の定期検査を行う来年4月まで継続して運転できる。一方、設置が義務付けられているテロ対策施設はまだ完成しておらず、31年4月までとなる猶予期間中に完成しなければ、その後の運転ができなくなる。
トラブル相次ぎ、計画を2度延期
東京電力柏崎刈羽原発6号機が16日に営業運転に移行した。1月に原子炉を起動させて再稼働した当夜からトラブルが相次ぎ、計画を2度延期した中での営業運転となった。東電福島第1原発事故後も、安全対策工事の未完了発覚やテロ対策の不備など、数々の不祥事を繰り返してきた東電の原発運転には厳しい視線も注がれる。

16日午後4時、柏崎刈羽原発で原子力規制庁職員から、営業運転に向けた最終検査の「合格」が文書で...









