上々の戦いぶりだ。日本選手たちの躍動が国内を沸かせている。

 快進撃を続け、過去最高のベスト8はもちろん、目標に掲げる「最高の景色」である優勝へ、多くの国民と共に進んでいきたい。

 サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、日本代表は2試合を終え、1勝1分け、勝ち点4で1次リーグ2位に付けている。決勝トーナメント進出をほぼ手中にした。

 初戦は準優勝3度のオランダと2-2で引き分けた。終了間際に追い付き、日本の粘り強さを見せた。諦めてはならないという大切さを教えてくれた。

 強豪相手に選手たちは大きな自信になったはずだ。森保一監督が「勝ち点1以上に価値のあるドロー」と話したこともうなずける。

 2戦目のチュニジアには4-0と、W杯で日本の最多得点を挙げた。鎌田大地選手が2試合連続得点した選手が日本選手では初となる1試合2ゴールの快挙も成し遂げた。

 けがでメンバー入りできなかった三笘薫選手や、主将だった遠藤航選手ら主力を欠いた不安を吹き飛ばす戦いぶりだ。

 次戦スウェーデンにも快勝し、決勝トーナメントへ勢いを付けてもらいたい。

 国際政治が影を落とすなど、多くの懸念を抱えた大会でもある。

 米国はテロ対策を名目に、イランやハイチなど39カ国を対象に、入国を禁止・制限している。

 トランプ米大統領は軍事攻撃を続けていたイランには当初「安全面で適切でない」と述べ、イランは練習拠点を米国からメキシコに移さざるを得なかった。

 試合前日の米国入りを認めたが、イラン側は米政府にホスト国として公平な対応を求めている。イランからのサポーターは原則入国できず、一部のチーム関係者へのビザも発給されなかった。

 入国制限で渡航しての応援を断念したファンも多い。影響は主にアフリカや中東に広がっている。

 共生の理念からは程遠く、残念でならない。米政府はスポーツに政治を絡めるべきではない。

 国際サッカー連盟(FIFA)が、チケットの価格を需給により変動させたため、値段が高騰していることも問題だ。サポーター団体などから批判が続出している。放送権料が高騰の一途をたどっていることも気がかりだ。

 すべての人々が大会を楽しむことができるよう、開催国とFIFAは努めてもらいたい。