新潟県内には静かに、しかし雄弁に歴史を伝える建造物や技術、文化があります。歴史の一端を、さまざまなアングルの写真で切り取りながら、地域にもたらした光や影、未来に刻む教訓をたどります。

写・心・感 つながる記憶

路地に残る港町の面影 長屋(新潟市中央区)
ビルやマンションが並ぶ新潟市中央区の信濃川河口近くには、明治末期に建てられた木造の長屋が点在している。新潟が港町として発展する中、各地から集まった労働者らが暮らした場所だ。現在でも狭い路地に沿って立つ長屋。その姿は本県が人口日本一を誇った当時の面影を感じさせる。