
10月の早朝、新潟市中央区の下所公園。大人たちが楽しそうに木の棒を順番に投げ合い、番号の付いたピンを倒していく。
ダーツやボウリング、カーリングを組み合わせたように見えるこの競技は、北欧フィンランド発祥の新スポーツ「モルック」だ。
12までの数字が書いてある的のスキットルを、木の棒のモルックで倒す。倒した本数や数字によって得点を積み重ね、ぴったり50点にした方が勝ち。ルールがシンプルで、年齢や性別、障害の有無を問わず、同じフィールドで楽しめるのが特徴だ。
日本モルック協会によると、フィンランド南部・カレリア地方発祥のゲームを元に、1996年に考案された。日本での普及は2011年から。競技を通...
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