【2021/07/05】

 本来食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」の削減に関心が高まっています。新型コロナウイルス禍で食品流通が影響を受けたことで、より社会に認識されたようです。

 日本では通信販売などで規格外の品や余った物を売り、削減に取り組んでいるようですが、ここイギリスでも削減を狙ったアプリがいくつかあります。

 ヨーロッパの国々で生まれ、イギリスに入ってきたものもあります。多くの国で食品ロスの削減に関心があることがうかがえます。日本とは違った取り組みもあります。

 例えば、近所の飲食店で売れ残った食品を買えるアプリがあります。農家から直接配送されるサービスもあります。そして、慈善活動が盛んなこの国ならではと思ったのが、スーパーマーケットの売れ残りを慈善団体に寄付するアプリです。

 食品ロス削減と同時に、助けが必要なホームレスや困窮する家庭を支援することで地域に貢献しています。また、買い物案内アプリもあり、健康面、持続可能性、企業倫理にどのように取り組んでいる会社かを検索できます。会社の方針を知ることで食品ロスや環境問題など配慮された製品を選ぶことができるのです。

 食品在庫管理アプリでは、消費期限や献立のお知らせ機能により、無駄を減らし不要な買い物をしないようにすることもできます。

 そんな中から、小売店が余った食品を割引価格で売るアプリを試してみました。これは15の国で展開され、イギリスでは500万人以上の利用者がいるアプリです。

 啓発活動もしていて、食品ロスの量や食物の生産、加工、流通、販売過程での二酸化炭素の排出量などを景品付きクイズの形で楽しく学べるようにしてありました。

 価格も500円ほどのものが多く、福袋形式ですのでどんな物が入っているかは開けてみてのお楽しみ。食品ロスにさほど関心がなくても、手軽に楽しく削減活動に参加できる良い方法だと思いました。

 食品ロス削減アプリを使って近所のパン店から買った詰め合わせの商品。パンだけでなく、サラダや洋菓子も入って日本円で700円ほど

◎福原正美さん(津南町出身)福原さんは自動車会社勤務を経て、1997年に渡英。現在は在英日系企業に勤務しています。