1995年に丹東市に進出して以降、現地に駐在し生産、販売、営業活動に携わっています。
金属加工金型の設計製作販売およびプレス加工のほか、2013年からは野菜栽培などの設備の開発・販売、野菜の販売を始めました。丹東滝田模具制造有限公司のセールスポイントは、短納期、低コスト、高品質です。
最近、地元企業の方々から、丹東の特産品を中国国内や日本に販売したいとの相談が増えています。
聞いてみると、今まで丹東にあると思っていなかった特産品がいろいろあることが分かってきました。もともと丹東名物といえばワタリガニ、アサリ、シャコといった海産物、そしてイチゴ、桃、栗でした。コシヒカリ(越光)の生産地でもあります。
鴨緑江の上流でアユやチョウザメを養殖していることを知りました。アユは、旧満州時代に鴨緑江で放流されました。その後、水質の悪化で全滅しましたが、06年ごろから再び日本から稚魚が持ち込まれ、数を増やしました。

特産品の一つとして人気がある鴨緑江の天然アユ
チョウザメはご存じの通りキャビアを取るために養殖しています。また漢方薬の原料も多く生産していることも知りました。
そんな中、アユとチョウザメに出合う機会がありました。9月19日に開かれた「鮎(あゆ)祭り」でのことです。1月ごろから新型コロナウイルスの感染が広がりましたが3月末には普段の生活に戻り、開催できたのです。
大連新潟県人会、新潟県にかかわりのある方々、瀋陽日本人会の方々にお声掛けし、50人を超える参加がありました。
お昼には地元のアユの塩焼きや特産のキャビア、マツタケ、地鶏、山菜が振る舞われ、参加者は皆、満足していました。
大連で発行されている雑誌に丹東が特集されたこともあって、とても盛り上がりました。
これからも大いに大連や丹東をアピールし、少しでも丹東に貢献できれば幸いです。
大塚 朗さん(妙高市出身)
(大塚さんは1955年生まれ。上越市に本社があるプレス加工「滝田」の現地法人に勤務しています)