新潟県を拠点に活動する謎解き制作団体「Try-aNgLe」が作った問題(イラストはデジタル・グラフィックセンター・伊藤五月)。何と読むのだろう。答えと解説は記事の最後に

 最近、世の中に謎があふれている。

 「謎解きゲーム」が全国的に流行し、首都圏などの専門店で楽しめるほか、各地でイベントが開催され、テレビ番組の企画で見かけることも多い。

 新潟県内でも近年、美術館や道の駅、商店街などとのコラボレーションが盛んに行われており、人気を博している。新潟日報メディアシップ(新潟市中央区)でも「ナゾトキアドベンチャー」というシリーズの館内を巡るイベントを時折開催している。

 いわゆる「謎解き」と呼ばれるジャンルは、単に知識を問うクイズとは異なり、頭の柔らかさやひらめきが問題を解く鍵となる。イラストに隠れた法則を探したり、文字を読む順番を考えたりしながら答えを探っていく。

 ブームが盛り上がる中で、謎を解くだけでなく、自らつくり出す愛好家の活躍も見られるようになった。そのような県内外のクリエイターの作品を一堂に集めたイベントが9月10日、新潟市で初めて開かれる。

 その名も「ニイガタ謎の陣」。

 主催団体で新潟県内を拠点に活動する「Try-aNgLe(トライアングル)」は、県内の謎解き制作の先駆け的な存在で「新潟の人にたくさんのひらめきを感じてほしい」と意気込んでいる。

「ニイガタ謎の陣」のイメージ画像

 イベント開催を記念して、トライアングルが読者にオリジナルの謎解きをつくってくれた=冒頭のイラスト参照=。動物たちが新聞を読んでいるが、答えは何だろう。

 県内の謎解きクリエイターたちの活動や生み出す謎を紹介したい。

※記事の最後にも新潟県内のクリエーターが提供してくれた複数のオリジナル謎解き問題があります。...

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