2010年に渡米後、プロダンサーとして日米を行き来しています。日本では主に学校関係を中心に夢を伝える講演活動をしています。
6月に日本に一時帰国する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大幅に予定が変更になりました。この文章を書いている時点では、まだニューヨークにいます。
有名なタイムズスクエアのブロードウェイ劇場も、年内いっぱい閉鎖になりました。世界的に有名なサーカス劇団シルク・ドゥ・ソレイユも破産を申請しました。
他の業種と同様、エンターテインメント業界も厳しい状況が続いています。
そんな時、私たちに求められるものって何だろう?
自粛・外出禁止令が出されている間にあらためて考えてみました。
自分自身、過去につらかったり大変だったりした時期には、お笑いや友達との談笑、観劇などをして勇気と元気をもらっていたことを思い出しました。
「そうだ、今度は自分がそれになるんだ」
衣食住がなければ生きていけない中で、エンタメはそれ以外のカテゴリーになります。
だから、ダンスなんてなくても生きていける。だけどそれがなかったら、ただ生きているだけ。死んでいないだけの状態ではないだろうか?
誰にも、一つは好きなことがあるはずです。
好きなことがあるのにできない人生ほど、つらく、苦しいことはない。
最近ではオンラインでの講演やパフォーマンスも行っています。新潟空港から、NYのJFK(ジョン・エフ・ケネディ空港)まで直線距離で約1万キロ。日本との時差が13時間のNYにいても、オンラインでは1秒でつながることができる。
それを体感してほしい。特に子どもたちには。
願えば、かなう。
ジャンプするためには、しゃがむことが必要です。
「世界の好きな場所で好きなことをして生きていく」

いつか世界のどこかでお会いしましょう!
ニューヨーク・タイムズスクエアにて
中澤 利彦さん(新潟市西区出身)
(中澤さんは1985年生まれ。プロダンサーとして全米のテレビ番組にも出演するなど活躍の幅を広げています)