今パリの音楽愛好家の若者たちの間では、いろいろな音楽が愛されています。そんな中、私が最近聴きに行ったコンサートが気に入ったので、紹介します。
10月23日、パリで開かれたコンサート「パルシモニ#2」に行きました。
床にクッションが置かれ、観客はそこに座って飲みながら音楽を聞きました。
中央が観客席で、10台ほどのスピーカーが私たちを取り囲んでいました。
最初に現代音楽作曲家ルイ・ボナの作品が、2人組のアコーディオン・ユニット「デュオ・グザンプ」によって演奏されました。
この2人のアコーディオン奏者はヨーロッパの現代音楽の世界で注目を集めています。彼らは新しい音を生み出すアコーディオンを作りました。2人の間に置かれたスピーカーから低い声が響き、それと同時にアコーディオンから聞こえる低音とアコーディオンを動かす音のミックスが絶妙で、興味深い演奏でした。

その後作曲家ジュリアン・マロッセナの作品をギタリストのレミ・レーバーが演奏しました。彼の演奏は響きが豊かで技術が高く、聴衆が感動していました。
他に即興演奏やエレクトロミュージックもあり、一見違うジャンルの音楽のように感じましたが、全ての曲に共通する何かがあるように思いました。最近では、若いミュージシャンの間で自然やテクノロジーからインスピレーションを受ける傾向があります。ノイズを音楽として使い、エネルギーに興味を持ち、音に表現して空間に拡散します。
このコンサートでは、既に作曲された音楽と即興演奏された音楽、そして器楽とエレクトロミュージックの間の一貫性を見いだしました。この「パルシモニ#2」は、クラシック音楽とアンダーグラウンドの世界を結びつける面白いコンサートでした。
フロラン・キャロン・ダラスさん(新潟市出身)
(ダラスさんは1986年生まれ。現在大学院で作曲博士号取得を目指しています)