液状化の被害を調査する地盤工学会のメンバー=1月15日、新潟市西区
液状化の被害を調査する地盤工学会のメンバー=1月15日、新潟市西区

 能登半島地震による液状化の被害が大きい新潟市西区善久地域で1月15日、地盤工学会北陸支部の調査団が現地視察を行った。同じ地区でも住宅の傾きなど被害の深刻さにばらつきが見られ、調査団は「地質によるのか、建築時の方法も影響しているのかはっきりしない」とし、分析を続けていく方針を確認した。

 新潟大学工学部の保坂吉則助教や、長岡技科大工学部の豊田浩史教授らが調査した。地盤工学会は北陸支部を中心に各被災地の調査を行っている。

 保坂助教らは、信濃川沿いの善久や鳥原の住宅街を見て回った。震度5強の被害としては液状化による土砂の噴出量が多いとし、調査団は「揺れた時間の長さが噴出量に大きく影響したかもしれない...

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