昔からバドミントンといえば中国、インドネシアが筆頭とされてきた中、近年日本選手の活躍がめざましく、テレビで頻繁に放映されるようになった。バドミントンは2020年東京五輪でメダル獲得有力候補の一つでもある。
私は中学校からバドミントンを始め、高校、大学、気がついたら社会人になってもバドミントンの楽しさ、魅力に引き込まれてきた。以前は仕事の関係上、中国や韓国、インドネシア、ベトナムなどさまざまな地域に出張し、仕事が終わると地域のバドミントン愛好者と交流するのが楽しみだった。
国によって文化や言語はもちろんバドミントンのプレースタイルも取り巻く環境もそれぞれ違うのだが、共通しているのはとにかくバドミントンが好きだということ。
インドネシアでは周りに少しでも強い選手や珍しい日本人がいると必ず声をかけてきて「いつもどこで練習しているの?」とか「次はおれとやろう」とか、試合後にはコートの横で家から持ってきた鍋やコンロを広げて「もう少し教えてほしいから一緒に食事を食べて行け」など初対面でも非常に友好的に接してくれた。
現在は上海に駐在し、今までよりさらに国際色豊かなバドミントンライフを過ごしている。日本人はもちろんフランス人やアメリカ人など世界のバドミントン愛好者との交流も始まっている。例えば、地域同士の交流戦が毎年2回開催され、上海、広州、香港や時にはベトナムやインドなどから100名以上が一堂に集い、昼はバドミントン、夜はお酒で熱い勝負を繰り広げる。

中国華南地区バドミントン交流会に集まった仲間たち
そんな中でさまざまな業種の方々と出会い、バドミントン以外の仕事にかける熱い思いなども共有でき、非常に有意義な時間を過ごしている。改めてスポーツの力、スポーツの魅力のすごさを日々感じている。こうして交流できることに感謝し、上海の地でさらにバドミントンを盛り上げるため一役買いたいと思う。
上海に来た際は、ぜひバドミントンで汗を流してみてはいかがですか? 上海は世界の愛好者を待っています。
藤巻 光善さん(静岡県富士宮市出身)
(藤巻さんは1982年生まれ。ヨネックスの現地法人で商品部長を務めています)