
東京電力柏崎刈羽原発
新潟県の東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。7号機への燃料装塡(そうてん)で、制御棒を操作する機器のトラブルで作業が中断したことについて、原子力規制庁福島第1原発事故後に発足した国の機関。原子力規制委員会の事務局を務める。前身は原子力安全・保安院などで、エネルギー政策を推進する資源エネルギー庁の機関だった。規制の審査、検査などの実務を担う。柏崎刈羽原子力規制事務所の伊藤信哉所長は4月23日の定例記者会見で「再発を危惧している。東電の調査結果を確認した上で(重要度を)判断したい」と述べた。
東電は柏崎刈羽原発の再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。に必要な検査を行うため、4月15日に燃料装塡を始めた。15日夜、制御棒を支える機材の位置を確認する補助装置にエラー表示が出て、作業が約3時間中断した。さらに17日朝には、制御棒を...
残り254文字(全文:500文字)