今季初めて巣立ちが確認された野生下生まれのトキのひな=5月31日、佐渡市(環境省提供)
今季初めて巣立ちが確認された野生下生まれのトキのひな=5月31日、佐渡市(環境省提供)

 環境省は7月9日、新潟県佐渡市の野生下のトキによる今季の繁殖が終了したと発表した。実際に観測できた数を示す速報値によると、営巣したペアは93組で、2023年の繁殖終了時より22組減った。一方、巣立ったひなの数は65羽で、23年と比べ31羽増えた。

 営巣したペア93組のうち、ひながふ化したのは37組の81羽で、2023年速報値より14組、33羽それぞれ増えた。野生生まれ同士のペアによる営巣は39組確認され、43羽が巣立った。

 環境省佐渡自然保護官事務所の篠﨑さえか首席自然保護官は「数字で見れば(繁殖の失敗が多かった)昨年よりもふ化、巣立ったひなは多いが、例年より繁殖成績がいいと言えるかどうか慎...

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