今季初めて巣立ちが確認された野生下生まれのトキのひな=31日、佐渡市(環境省提供)
今季初めて巣立ちが確認された野生下生まれのトキのひな=31日、佐渡市(環境省提供)

 環境省は5月31日、新潟県佐渡市の野生下で今季初めてトキの巣立ちを確認したと発表した。4羽のひながいる巣から1羽が巣立った。野生下での巣立ちは13年連続となった。

 モニタリングチームが5月31日午後2時ごろ、金井地区の林で確認した。親は佐渡トキ保護センターで生まれた15歳のオスと14歳のメス。このペアには4羽のひなが誕生し、うち1羽が巣から出て枝にとまっている様子が確認された。

 今季は野生下で92組が営巣した。このうち、23組がひなを育てており、10組が抱卵している。

 環境省佐渡自然保護官事務所の篠﨑さえか首席自然保護官は「2024年は繁殖行動が例年より1週間ほど遅れていたが、無事に巣立ちが...

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