環境省は4月30日、新潟県佐渡市の野生下で今季初めてトキのひなが2羽誕生したと発表した。自然界でのふ化は13年連続。

 ひなが確認されたペアは、野生下生まれの10歳雄と、2015年に放鳥された10歳雌。3月27日に営巣が、3月31日には抱卵が確認されていた。4月30日朝、モニタリングチームが、10歳雌のトキがひなにえさを与える姿を確認した。

 環境省佐渡自然保護官事務所の篠﨑さえか・首席自然保護官は「多くのペアで、ふ化が確認される時期。繁殖期は敏感なので、巣に近づかず、そっと見守ってもらいたい」と話した。

野生下で今季初めてトキのひなが誕生した巣=4月30日、佐渡市(環境省提供)