
能登半島地震で被災後、自宅で輪島塗の仕事を再開した上野芳和さん=石川県輪島市
新潟県新発田市出身の輪島塗職人、上野芳和さん(53)がキャビネット(筐体)とスピーカーを製作した輪島塗アナログレコードプレーヤーの響きを楽しむ試聴会が8月14、15の両日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップ20階そらの広場で開かれる。上野さんは能登半島地震で震度7を観測した石川県輪島市在住。試聴会を新潟県で開くのは初めてだ。「能登への支援のお礼と、住民たちが前を向いていることを新潟の方たちに伝えたい」と意気込んでいる。
上野さんは新発田市にいた中高生の頃にオーディオに熱中。専門のデザイナーになろうと美大に進路を定めたがかなわず、「やけくそのように」村上木彫堆朱(ついしゅ)の業界に飛び込んだ...
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