
定例会見する柏崎市の桜井雅浩市長=8月7日
東京電力ホールディングスは8月21日、柏崎市の桜井雅浩市長が東電柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の条件として求めている7項目の進捗(しんちょく)状況について、22日に小早川智明社長が柏崎市役所を訪れ、桜井市長に報告すると発表した。桜井市長は21日、新潟日報社の取材に「私が要求したものに関してはほぼ満たされた」と、前向きな回答であることを示唆した。
桜井市長は2019年11月、小早川社長に1基以上の廃炉計画の明確化など7項目を盛り込んだ要望書を提出していた。当初は今年7月にも小早川社長と面会し、実現性のめどを確認するとして、東電新潟本社と意見...
残り456文字(全文:756文字)