能登半島地震と原発の危険性をテーマに語った小出裕章さん=上越市
能登半島地震と原発の危険性をテーマに語った小出裕章さん=上越市

 能登半島地震と原発の危険性をテーマに、元京都大原子炉実験所助教の小出裕章さん(75)が新潟県上越市で講演した。2011年の東京電力福島第1原発事故で放出された放射能の調査結果を示し「原発が壊れたら途方もない被害を受ける」と述べ、東電柏崎刈羽原発の再稼働をさせないよう訴えた。

 小出さんは、福島第1原発の事故で大気中に放出されたセシウム137を「広島に落とされた原爆168発分」と分析。多くは偏西風に流されて日本国土に降ったのは約0・4%だったとし「それでも東北地方などが広域に汚染された」と語った。総出力が世界最大級の柏崎刈羽原発で事故が起きれば、東電福島第1原発事故を上回る量の放射性物質が放出さ...

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