原発の運転差し止め訴訟について、経験を交えて語る井戸謙一さん=9月29日、柏崎市日石町
原発の運転差し止め訴訟について、経験を交えて語る井戸謙一さん=9月29日、柏崎市日石町

 新潟県内外の反原発団体による「なくそテ原発2024柏崎大集会」が9月29日、柏崎市文化会館アルフォーレで開かれた。北陸電力志賀原発(石川県)を巡る訴訟で、2006年に国内初の運転差し止め判決を言い渡した井戸謙一・元金沢地裁裁判長が講演し「原発を止めるためには、世論の後押しが必要だ。世論が明確に動けば、裁判官の背中を押すことができる」と訴えた。

 集会は新潟、長野、群馬の21団体でつくる実行委員会が主催、約900人が参加した。

 井戸さんは差し止め判決に触れ「原発が動けば、ばく大な利益が出る。止めることで企業や社会生活への影響はあるが、裁判官はそれを考えてはいけないと思った」と振り返った。

 電力会...

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