中干しをするため、田んぼに溝を切る作業=上越市荒屋(田中産業提供)
中干しをするため、田んぼに溝を切る作業=上越市荒屋(田中産業提供)

 新潟県上越市の総合建設業で、大規模農業も手がける田中産業が、稲作で発生するメタンガスの排出削減プロジェクトを始めた。温室効果ガスの排出削減量を認証する「J-クレジット制度」に登録し、2024年度は1500トン程度の認証量を見込む。

 田中産業は、上越、妙高両市の約320ヘクタールでコメを栽培する。今回取り組むのは、田んぼの水を一時的に抜く「中干し」の延長プロジェクト。水を張った田んぼでは土壌の微生物が有機物を分解しメタンガスを発生させるが、稲の活力を高める中干しを7日間延長すると、メタンが30%削減できるとされる。

 J-クレジット制度は認証された排出枠をクレジットとして売却できる仕組みで、新潟...

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