
宮城県の東北電力女川原発2号機=10月
東北電力は11月3日、再稼働した女川原発東北電力が運営する原発。宮城県の女川町と石巻市にまたがり建っている。1~3号機まであるが、1号機は2018年12月に運転を終了した。いずれも沸騰水型。1号機は1984年に営業運転を始め、最新の3号機は2002年1月から営業運転している。2・3号機の出力は82・5万キロワット。東京電力福島第1原発事故後に定められた新規制基準に適合するため、全基が運転を停止。2024年11月に2号機が再稼働した。(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を停止すると発表した。3日の発送電再開を予定していたが、原子炉の状態を確かめる計測関連機器を送り込む途中にトラブルが発生した。原子炉に核分裂反応を抑える制御棒を挿入し、冷温停止させ、機器を点検する。原子炉に異常はなく、外部への放射性物質の漏えいはないとしている。
10月29日の再稼働から6日目での原子炉停止決定となり、管理体制が問われそうだ。東北電の担当者は「現時点では原因が分からない。あらゆる点検をするために原子炉を停止しなくてはいけないと判断した」と記者団に説明した。
東北電によると、原子炉内の中性子検出器の数...
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