
宮城県の東北電力女川原発2号機
東北電力は10月7日、女川原発宮城県女川町と石巻市に立地する東北電力の原発で、1〜3号機がある。東日本大震災の震源に最も近い原発で、高さ約13メートルの津波に襲われた。運転中の1、3号機と原子炉起動中の2号機(82万5千キロワット)の3基は地震直後に自動停止し、翌日までに冷温停止した。放射性物質の漏えいはなかった。1号機(52万4千キロワット)は2018年に廃炉が決定。3号機(82万5千キロワット)は原子力規制委員会への審査申請を検討する。(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。について、原子炉を29日に起動する方針を原子力規制庁東京電力福島第1原発事故を受け、2012年に発足した国の機関。原子力規制委員会の事務局を務める。規制の審査、検査などの実務を担う。柏崎刈羽地域など原子力施設の立地地域には、原子力規制事務所を置き、日々の原発の検査やトラブル、緊急事態への対応に当たっている。に伝えた。2011年の東日本大震災2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源にマグニチュード(M)9.0の地震が発生し、最大震度7を観測。東北地方を中心に大津波が発生した。東京電力福島第1原発は電源を喪失して炉心溶融(メルトダウン)が起き、原子炉建屋が水素爆発で損壊、大量の放射性物質が拡散した。震災関連死を含む死者、行方不明者は計2万2千人超。の被災地に立地する原発として初めてで、東京電力福島第1原発と同じ...
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