
宮城県の東北電力女川原発2号機(画面中央)=10月24日(共同通信社機から)
東北電力は10月29日、運転停止中の女川原発東北電力の原発で宮城県沿岸部の女川町、石巻市に立地する。1〜3号機があり、1984年から2002年に営業運転を開始。11年3月11日の東日本大震災で、全3基が地震直後に自動停止し、翌日までに冷温停止した。放射性物質の漏えいはなかった。2号機(82万5千キロワット)は20年2月、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格。1号機(52万4千キロワット)は18年に廃炉が決まり、3号機(82万5千キロワット)は原子力規制委員会への審査申請を検討中。(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を起動し、再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。させた。2011年3月11日の東日本大震災2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源にマグニチュード(M)9.0の地震が発生し、最大震度7を観測。東北地方を中心に大津波が発生した。東京電力福島第1原発は電源を喪失して炉心溶融(メルトダウン)が起き、原子炉建屋が水素爆発で損壊、大量の放射性物質が拡散した。震災関連死を含む死者、行方不明者は計2万2千人超。の被災地で13年ぶりに原発が動き出した。過酷事故を起こした東京電力福島第1原発や、新潟県の...
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