柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力が国内外の有識者を招いて設置している「原子力改革監視委員会」のデール・クライン委員長が12月13日、柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。を訪れた。重大事故を想定した訓練を視察し、「再稼働に向けた準備は整っていると確信した」と述べた。

 同委員会は2011年の東電福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。を受け、東電が12年に設置した。2024年9月には、柏崎刈羽原発7号機の再稼働に向けて「東電は堅実かつ十分な準備をしている」とする報告書を公表している。

 13日は、再稼働に必要な設備や...

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