柏崎市の市街地側から見る柏崎刈羽原発
柏崎市の市街地側から見る柏崎刈羽原発

 原発回帰に転換したエネルギー基本計画の改定原案が示された12月17日、東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。で福島県から新潟県に避難した人は「13年前の事故はなかったことになったのか」と、複雑な思いを吐露した。一方、「使える原発は使えばいい」と理解を示す意見もあり、受け止め方は分かれた。

 この日示された原案では、これまでの基本計画で明記されていた「可能な限り原発依存度を低減する」との文言が消えた。事故で郡山市から下越地方に避難した40代女性は...

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