柏崎市の市街地側から臨む柏崎刈羽原発
柏崎市の市街地側から臨む柏崎刈羽原発

 新潟県は、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。での重大事故を想定した防災訓練を1月24、25の両日に実施する。冬季に住民が広域避難する訓練は初めて。自衛隊による除雪作業を行うほか、能登半島地震を踏まえて液状化で道路が寸断することを想定した訓練も行われる。

 県によると、訓練には住民約500人のほか、政府や市町村など66機関から延べ約900人が参加する。県はこれまで積雪時の訓練は地域を限って行ってきた。大規模訓練は例年秋に実施しているが、市町村から冬季の開催を求める声が上がっていた。

 初日は県庁などで机上訓練を実施。地震による雪崩や液状化で道路が寸断され、想定していた避難経路が使えない事態を想定し、代替経路を検...

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