
新潟県に立地する東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。7号機で工事が進められている「特定重大事故等対処施設故意に航空機を衝突させるテロ行為があった場合でも遠隔操作で原子炉を冷却できる設備などを備える。各号機本体の工事計画が認可されてから5年間の設置猶予期間が設けられている。柏崎刈羽原発7号機の設置期限は2025年10月13日。6号機は2029年9月1日。テロ対策上、詳しい施設の内容などは公表されない。」(特重施設)の完成が大幅に遅れ、設置期限である2025年10月の完成には間に合わない見通しとなった。それまでに花角英世知事が再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の是非に関する判断を下すのは難しいとの見方もあり、特重施設の設置期限に余裕がある6号機の再稼働が本命視される可能性が高い。県や県議会内では特重施設の完成遅れは既定路線とみる向きがあるが、再稼働論議は常に7号機が先行してきており、「簡単に6号機にシフトできるのか」との声もある。
特重施設はテロ対策の要として、...