
発煙があった柏崎刈羽原発6号機。消防車両が見える=3月10日(本社ヘリから)
東京電力が再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を目指している柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。6号機(新潟県)の原子炉建屋にある非常用ディーゼル発電機の制御盤室で3月10日、発煙があったことについて、東電は13日の定例記者会見で、煙が出て焦げていた変圧器と、発電機内部の温度を測る変換器をつなぐ配線のミスが原因だったと明らかにした。変換器側の接続が誤っていた。
東電によると、6号機の非常用ディーゼル発電機は3台あり、変換器は使用年数などに応じて、順次交換している。
煙が出た変圧器とつながっていた変換器は、協力企業の社員が2月28日に交換作業をした。3月10日に東電社員が電源を入れて動作確認をしたところ、煙が出たという。
以前に使っていた変換器か...
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