
非常用ディーゼル発電機の制御盤室から煙が出た東京電力柏崎刈羽原発6号機。119番通報を受け、消防車が集まった=3月10日(本社ヘリから)
東京電力が再稼働を目指す新潟県の柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。6号機で3月10日午前10時過ぎ、原子炉建屋にある非常用ディーゼル発電機の制御盤室で発煙があった。東電によると、社員が初期消火に当たり、煙は発生から約15分後に止まった。原因は不明。けが人はいなかった。現場は放射性物質を扱わない非管理区域で、外部への放射能の影響はないとしている。
東電によると、発電機の点検中に火災報知器が鳴り、当直の社員が確認したところ、 ...
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