記者会見する桜井雅浩市長=4月2日、柏崎市役所
記者会見する桜井雅浩市長=4月2日、柏崎市役所

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。(新潟県)で火災や発煙が相次いだことについて、柏崎市の桜井雅浩市長は4月2日、定例記者会見で「再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。という大事を控えている。いま一度気を引き締めてもらいたい」と述べた。東電に対し、原因機器の耐用年数などの調査を求めたことも明かした。

 柏崎刈羽原発では4月1日午前11時前、構内にある防災装置の電源盤の変圧器から発火し、緊急車両計8台が出動した。3月10日には、6号機原子炉建屋にある非常用ディーゼル発電機の制御盤室で発煙があったばかりだった。

 桜井市長によると、東電は市に、1日に発火した変圧器が42年前の1983年製造だったと説明したという。説明を受け東電に、変圧器の耐用年数...

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