
柏崎刈羽原発
東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に、6号機は2025年に全ての審査に「合格」した。7号機は2024年6月に技術的には再稼働できる状況が整った。7号機などで昨年11月以降、緊急時用の衛星電話の不具合が相次いだ問題を受け、原子力規制委員会は30日、7号機を対象とした追加検査の実施を決めた。東電に対し、5月末までに根本的な原因や改善計画などの報告を求めた上で検査に入る。検査には1〜2カ月程度かかる見通し。この間も制度上は再稼働は可能だという。
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柏崎刈羽原発が規制委の追加検査を受けるのは、2021年に相次いだテロ対策の不備以来。
柏崎刈羽原発では昨年11月から今年1月にかけ、5号機の緊急時対策所と7号機の中央制御室に置かれた衛星電話で、故障が計4回発生した。いずれも、原発の安全管理のルールを定めた保安規定の中で7号機の重大事故時に...
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