
田植えが行われるJA新潟かがやき近くの水田=13日、新潟市西蒲区
JA新潟かがやき(新潟市西蒲区)が、2025年産一般コシヒカリの仮渡し金出荷時に農家に支払われる前金。取引価格のベースになる。「米どころ」である新潟県の額は、他県やJA以外の業者の集荷価格に影響する。新潟県内の各JAは、全農県本部が示したJA仮渡し金をベースに上乗せしたり、経費を差し引いたりした上で、各JAの仮渡し金を示す。の目標額を2万8千円以上(60キロあたり)とする方針を示した。コメ不足が続き集荷をめぐる競争激化が指摘される中、流通関係者からは「最終的に3万円程度になる」との見方も出ている。今秋のコメ価格高騰も現実味が増してきた。
同JAでは、昨年産一般コシの仮渡し金(1等米基準)が前年の4割増となる2万1千円ほどだった。同JA管内の新潟市西蒲区、70代の農業男性は「去年はようやく一息ついた。今年も安心できるかな」と話す。30年ほど前まで2万円台半ばだった仮渡し金は、長年低下が続いていた。「現在の物価高と農業資材の高騰を考えれば、3万...
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