津波注意報が発表された想定で高台の寺に避難した住民＝１６日、柏崎市宮川
柏崎市の海岸沿いにある高浜地区で１６日、住民による自主防災会が中心となり、津波を想定した避難訓練を行った。住民は高台に集まって無事を確認し合い、非常用電源が正常に動くか点検するなどし、地域の防災力向上に努めた。
高浜地区は東京電力柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。１号機から７号機まで七つの原子炉がある。最も古い１号機は、１９８５年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約８２１万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。２０１２年３月に６号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。７号機は２０２０年に、６号機は２０２５年に全ての審査に「合格」した。７号機は２０２４年６月に技術的には再稼働できる状況が整った。から半径５キロ圏内の即時避難区域（ＰＡＺ）原発などの施設からおおむね５キロ圏の区域。異常事態が発生した際に予防的な防護措置を迅速に行えるように準備する。ＰＡＺは、英語のPrecautionary Action Zone＝予防的防護措置を準備する区域＝の頭文字。にある。訓練は、柏崎市が防災無線で呼びかけたアナウンスに沿って実施。午前１０時に地震が発生し、津波注意報が発表された想定で、高台にある神社や寺など４カ所に避難した。
高浜コミュニティセンターの近くにある西光寺（宮川）には約３０人が集まり、互いの安否確認をした。保存用の水や紙コップなどを使い、カップケーキを作って食...
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