柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 新潟県は18日、東京電力柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に、6号機は2025年に全ての審査に「合格」した。7号機は2024年6月に技術的には再稼働できる状況が整った。再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。問題に関する公聴会で意見を述べる一般公募の公述人を選定した。27日〜8月31日に開く4会場分で、応募者計73人から、再稼働に「賛成」6人、「反対」18人、「条件付き賛否」11人の計35人を選んだ。

 18日に県庁で選定委員会があった。選定したのは7月27日の長岡市、8月3日の上越市、24日の新潟市、31日の新発田市の4会場分。長岡市、新潟市、新発田市会場で各10人、上越市会場で5人を選んだ。

 県によると、応募者の内訳は4会場の合計で「賛成」6人、「反対」52人、「条件付き賛否」15人だった。年代別では70代以上が38人、60代が18人と、高齢者の応募...

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