
県産食材を使ったフランス料理と「酒ハイ」を楽しむイベント。新たな飲み方を試そうと、酒蔵のブースに参加者が並んだ=5月、新潟市中央区
日本酒の酒蔵数が89と全国最多の新潟県は「淡麗辛口」の酒どころとして全国に名をはせる。健康志向の高まりや高齢化という時代の流れを受け、アルコール消費量は減少傾向にある。そうした中、伝統的酒造りが国内外で注目され、造りや味わい、売り方、楽しみ方などの面で新たな動きが出てきた。重点企画「NEXTコンテンツ潮流」第2シリーズでは、新市場を醸そうとする挑戦を追う。(7回続きの7)
「この飲み方は新鮮だ」「どんどんお酒が進むね」
5月下旬の休日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟の広間に新潟県の酒蔵3社のブースが並んだ。上機嫌の人たちが持つグラスに満たされるのは、日本酒を炭酸水で割った日本酒のハイボール(酒ハイ)。ホテルが...
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